一章

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「おはよう、網羅ぁ~!」 「ぉう、おはよう。」 昨日は、30秒早く奪えたな…、 簡単だった。 「鵲(カササギ)先生、おはようございますっ!!」 「おはよう。」 うげっ… 嫌なもん見た… たくさんの黄色声が、ひとりの男に集まっていた…。 その男の作り笑い…、気持ち悪いっての。 「おはよう、鷹凪(タカナギ)。」 「おはようございます。鵲先生。」 「何時も棒読みの挨拶ご苦労だな。」 「朱雀も、何時も作り笑いご苦労様です。」 そう、黄色声が集まっていたのは、朱雀のところ。 何時もは見ない笑顔だから余計に気持ち悪い。 「学校では先生だ。」 「ぉお~、怖い怖い。」 睨みながら言われた言葉…、 さすがに怖ぇな…、 朱雀はそれだけ言うと、職員室へと消えていった。 「いつもこうなる事解ってんだから、話しかけてくんなよ!」 はぁ、 帰ったらエリに餌あげて癒やしてもらおう。 「ぁ、ぁの、鷹凪くん…っ、」 「ん?」 .
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