一章

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後ろを振り向いて、声のした方を見ると人影がない。 「鷹凪くんっ!」 「ぉおっ、栗原(クリハラ)か…!悪い悪い。気付かなかった、」 栗原は、俺の後ろの下にいた。 「ぅ゙っ、…ぁのね?」 「なんだ?」 「教室の扉の前に立たれると、入れなぃ…」 「ぅおっ!ごめんっ!!」 慌てて退くと、栗原は小さい声で「ううん」と言って、教室に入っていった。 そうだよな、栗原は147㎝で、俺が175㎝… 邪魔だよな… そんな事を考えながら、俺も教室の中に入った。 「おっ!網羅っ!!今日は早ぇな!」 「お前もな…」 目の前には、テンションの高い松永(マツナガ)が… 「なんだよ?テンション低いなぁ?」 「お前のテンションが高んだよっ!!」 「ぉいっ!!…そんなに褒めんなよぉ~」 「褒めてねぇよっ!てか顔赤らめんなっ!気持ち悪ぃ…っ」 「相変わらず失礼だなぁ~」 「相変わらず馬鹿だなっ!」 「お前も人のこと言えないだろ?」 ぅおっ!? .
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