イケメン智樹の相談

14/25
前へ
/1041ページ
次へ
私は自分の気持ちを仕事モードに切り替えようと話題を変えた。 「アヤさんとのデートはどうでしたか? 私たちスタッフは『お似合いね』って言ってたのよ」 「はい、楽しかったですよ」 「じゃあ、次の約束もしたのね?」 「しました。アヤさんは無邪気で魅力的な人ですよね」 そんな言葉で智樹はアヤを褒める。 智樹が洋子よりもアヤを気に入っているのは、彼の表情や口ぶりからも明白だった。 私はなぜか一抹の淋しさを感じたが、そんな気持ちは微塵も出さずに満面の笑顔で言う。
/1041ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15095人が本棚に入れています
本棚に追加