22歳アヤの迷い

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「そうね。お二人とも、それぞれ魅力的よね」 「そうなんです! タイプが違うから1人に選べない……」 アヤは「はぁ」と迷いの溜息を吐きつつも、嬉しそうだった。 フランス料理は美味しいけど、懐石料理も捨てられない……といったところか。 エルメスは最高だけど、シャネルも素敵……といったところか。 単刀直入に言えば、“年収か? ルックスか?” ……という事なんだけど。 私はアヤの上気した華やかな表情を見ながら、ぼんやりと思っていた。
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