15095人が本棚に入れています
本棚に追加
私は無意識のうちに、智樹よりは二郎を勧めていた。
アヤはモジモジしながら答える。
「そうなんですけどぉ……。せっかくだから、いろんな人とお見合いしたりデートするのも楽しくてイイかなぁ、なんて思っちゃって」
「その気持ちはよくわかるわ~」
私は笑顔で頷きながら、内心シメシメと思っていた。
アヤのような可愛い女性には、もう少し活躍してもらいたい。
だから二郎には申し訳ないが、あと半年くらい気長に待って欲しい。
……というのが、私の勝手な希望だった。
最初のコメントを投稿しよう!