22歳アヤの迷い

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私は無意識のうちに、智樹よりは二郎を勧めていた。 アヤはモジモジしながら答える。 「そうなんですけどぉ……。せっかくだから、いろんな人とお見合いしたりデートするのも楽しくてイイかなぁ、なんて思っちゃって」 「その気持ちはよくわかるわ~」 私は笑顔で頷きながら、内心シメシメと思っていた。 アヤのような可愛い女性には、もう少し活躍してもらいたい。 だから二郎には申し訳ないが、あと半年くらい気長に待って欲しい。 ……というのが、私の勝手な希望だった。
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