傷心の25歳・百合絵

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「そんな、謝らなくてもいいのよ。泣きたければ、いくらでも泣いていいわ」 「ありがとうございます。私、失恋しちゃって……。もう、どうしていいのか分からなくて……」 百合絵はハンカチで涙を押さえながら、自分の打ち明け話を始めた。 「高1の時から10年も付き合ってた人なんです。結婚の約束もしてたんです。なのに、なのに……」 再び溢れてきた涙によって、百合絵は言葉を詰まらせてしまう。 
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