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まったくの取ってつけた嘘だったが、多佳子は話題に乗ってくる。
「店長はご主人と旅行に行ったりするんですか? うちは沖縄に行こうと計画してるんです」
「沖縄なんて羨ましいわぁ。一度行ってみたいと思ってるのよね」
「行けばいいじゃないですか! 店長は私と違ってまだ子供がいないから、ご主人と二人でどこでも行けるでしょう?」
私は曖昧に笑って多佳子との会話をやり過ごした。
午後7時を過ぎ、仕事を終えた多佳子とハルミが帰って行く。
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