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「島田さんは本当に好きだったんですね。彼女のこと……」
「好きでしたね。彼女が死んだ時、もう無力感でいっぱいで。大学も中退しようか迷ったぐらいです」
智樹は自嘲気味に言って笑う。
私は彼の話に圧倒されていた。
「すみません、ハート・マリッジさんとは関係ない自分の話ばかりして」
「ううん、いいのよ」
「それで、洋子さんもアヤさんも僕はやっぱり好きになれない気がするんです」
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