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結局、誰とも話さず酔っ払ったままベッドに倒れこみ、いつの間にか眠っていた。
翌朝――。
(い、痛い。頭がズキズキする……昨夜は飲み過ぎた……)
重たい頭と身体を引きずるようにしながら、私は何とか出勤した。
自分の席に着き、多佳子が淹れてくれたコーヒーを飲む。
優雅なコーヒータイムのある仕事で良かったと、二日酔いの頭でしみじみ思った。
が、そう思った直後にお店の電話が鳴り、私は受話器を取る。
「ありがとうございます。ハート・マリッジ○○店です」
「会員の鬼山ですけど。店長さんですか?」
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