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そう言われて私も強くは止められなくなる。
私が躊躇しているうちに、ハルミは忍び足でお見合いブースの背後に行ってしまった。
お見合い終了までの30分が、とても長く感じる。
終了5分前にハルミが事務室に戻って来た。
多佳子が「どうだった?」と好奇心満々の顔で尋ねる。
笑いを噛み殺すのに必死な表情のハルミ。
「鬼山さん、すっごくカッコつけてて……それがもう可笑しくて……」
ハルミの口からは今にも大爆笑が飛び出しそうだった。
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