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「その通りです。私の話をすごく優しく聞いてくれて。だからどんどん話してました」
「良かったわ……」
「そうしたら、昔のいろんな事を思い出して涙が出ちゃったんです」
「ええ」
私は百合絵がこの店に飛び込んで来た日のことを思い出した。
失恋直後で会社へ行く気にもなれず、縋るような気持ちでここへ来た時のこと……。
そんな彼女が智樹との出会いで大きく変化しつつある。
そういう姿を目の当たりできるこの仕事は、やっぱり素敵なのだと思った。
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