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翌日の夕方6時――。
予定通りにお客様、22歳の伊藤アヤがご来店。
アヤを相談ブースに案内して事務室に戻ってきた同僚、矢部多佳子が私に耳打ちする。
「店長、美人ですよ! あんなに若くてカワイイ子が入会してくれたら有難いな」
「ほんと? じゃあ、コーヒーと一緒にこれも出してあげて」
私は机の引き出しの中から、高級チョコレートの箱を取り出す。
箱の中は個別包装されたハイセンスなチョコ。
そのチョコを3粒ほど選んでガラスの小皿に乗せ、多佳子に渡した。
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