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あまりに真剣な思いを目の当たりにして、細見に対する私の感情は辟易から再び同情に変わる。
「細見様……。そこまで百合絵さんを気に入ったんですね」
「はい。本気で好きになってしまったんです! 頭から離れないんです」
「でも一度会っただけ、ほんの30分お話しただけですよ?」
「そうなんですけど……。でも僕の心は動いてしまって」
「……」
「ダメなのは分かってます。店長さんを困らせたくて言ってるんじゃありません。だけど……どうしたら忘れられるのか、教えて欲しいんです!」
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