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辛そうな細見の表情が、ほんの少しだけ和らいだ。
直後、「失礼しまーす」というハルミの声。
二つのアイスコーヒーが乗った盆を持っており、私たちの前に置く。
最初に出された麦茶のグラスは空になっていたので、ハルミはそれをアイスコーヒーと入れ替えて盆に乗せた。
「細見さん! 元気出してくださいね。私も細見さんの味方ですから! 愚痴ならいつでも聞きますから!」
ハルミがハッパをかけるように言い、「はぁ」と弱々しく反応する細見。
ハルミの明るい勢いに気圧されてる。
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