ゴネる男たち

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すると多佳子も大笑い。 「それ、細見さんは本当に信じたの?」 「信じたみたいよ」 「すごい純粋。素直な人ねぇ」 「最後は店長との握手でノックアウト! 一件落着!」 私たち三人は解決を称えて笑い合った。 だが、すぐに私はどことなく切ない気持ちになり、ため息混じりで呟く。 「本当は誰もが両思いになれればいいのに……」 私はまた、智樹のことを思い出していた。
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