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受話器を置いた私を多佳子とハルミが心配そうに見つめる。
「今の電話、北村さんですよね? アヤさんに夢中の」
多佳子が尋ね、コクリと頷く私。
するとハルミが断定したように言う。
「北村さん、フラれたんですよ。慰め役、頑張って下さいね! あっ、もし良ければ、細見さんの時と同じように助っ人しましょうか? あんな事ぐらいしか言えないですけど」
「ありがとう。そうしてもらえるなら助かるわ。一人で対応するのは大変だもの」
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