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花束をアヤに渡しながら、多佳子は言う。
「幸せな家庭を築いてくださいね」
ハルミも少しおどけて付け加える。
「北村さんは優しくて一途で、しかもお金持ち! アヤさんが羨ましいわ~」
“お金持ち”などというリアルな言葉にヒヤッとしたが、二郎もアヤも気にした様子は見えず、和やかに笑っている。
私たちスタッフは心から二人を祝福し、ハルミは時々冗談も交えて笑わせ、二郎とアヤは幸せに満ちた表情で帰って行った。
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