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その憎まれ役は、多佳子が背負ってくれた。
「店長ばかりに負担をかけさせられません!」
と言ってくれた多佳子は、年長者らしい頼もしさがあった。
多佳子が丁寧に説得してくれたおかげで、洋子は渋々ながらも納得した。
あとから私にクレームを言ってくることもなかった。
が、本社に直接休会届けを出していて、お見合い活動もしていなかった。
洋子の状況は気になっていたものの、私から連絡はしていない。
“触らぬ神に祟りなし”とばかりに、そのまま放っておいたのだ。
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