意外な報告

15/27
前へ
/1041ページ
次へ
洋子の声は落ち着いている。 少なくとも文句を言うつもりなはいようだ。 「いえ関田さん、とんでもない! ご無沙汰していて申し訳ありません」 「退会の手続きをお願いしたいんですけど、電話でも済みますか?」 「退会……ですか?」 私の気持ちは一気に沈んだ。 洋子の声に怒りは無いものの、ハート・マリッジに見切りを付けたに違いない。 自分の力不足を痛感すると同時に、“再度の説得”という重圧がのしかかる。
/1041ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15096人が本棚に入れています
本棚に追加