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私がアヤの待つブースへ入ると、彼女は思案顔だ。
「あ、店長さん。どうしよう……」
「迷ってるんですか?」
「超迷いますよぉ。だって智樹さん、素敵なんだもん」
「だったら交際OKでいいんじゃないかしら?」
「でも、そうすると今日このあとデートするんですよね?」
「そうですよ。都合が悪いのかしら?」
「はい。私、今日は最初からお断りするつもりで来たんです。私はもう3千万の二郎さんに決めちゃうつもりだったから……」
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