15096人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日の夕方――。
6時を過ぎた頃から、私はソワソワしていた。
今日の仕事はすべて片付けてしまい、あとは智樹が来るのを待つだけ。
シフト上、ハルミは今日お休みだ。
多佳子にも「営業時間の7時を過ぎたら事務所の留守電をセットして帰っていいからね」と伝えておいた。
そして6時半になる頃、智樹が現れた。
私は「こんばんは」と笑顔で迎える。
「すみません、店長さん。お忙しいところ、お時間を取ってもらって」
最初のコメントを投稿しよう!