雪女

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爽やかな風が吹き、若葉の舞う季節。 私立桜の宮学園高等部3年に進級して3ヶ月がたとうとしている。 初等部から高等部まで一貫教育であるため、ほとんどが持ち上がりであるが、生徒数が多いため初めて見る顔が多い。 「おい麗太!おせーよ全く、遅刻ギリギリだぜ~」 「おう、わりー、わりー」 「ちょっと、麗太!昨日の歌番みたぁ?今日私らとカラオケ行かない?」 「カラオケかー、いいね!行く行くっ」 俺が教室に入ると男女関係なく俺に声をかけてくる。 ギャル系の女子。クラスの男友達。 みんな俺にとって大事な存在。 そう俺の周りにはいつも人がいる。 クラスの中心にいて友人も多い、属に言う人気者ってやつだと思う。 でも人に囲まれて過ごす毎日は楽しい。 一人でいるよりずっと楽しい。いろんなことが分かるし。いろんな奴のこと知れるし。
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