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私は、さっき先生から手渡された模試の結果をただぼうっと見つめながらそんなコトを考えていた。
右手に持っていたペンが紙の上をぐるぐると意味も無く動き、黒く染めていく。
―私の心の中も真っ黒でぐちゃぐちゃだ―
よく、恋をしている女の子はピンク色っていうけど私は真っ黒だ。
こんなちっぽけなコト悩みのうちに入らないのかもしれない。
私は自らこの道を選んだんだ。
先生と生徒、その壁を乗り越えることを選んだのは私。
先生といるだけで幸せを感じていた一年前の私。
でも、だんだん幸せになればなるほど、いつか壊れるんじゃないかって思うようになった。
それが壊れないように壊れないように私は必死になって先生をつなぎとめようといろんな手を考える。
真っ黒だ。
そして、なんて不器用な女なのだろう。
今、私は、先生のこと考えてばかりいて自分の夢さえも捨てようとしている。そんなのおかしいことくらい私だって判断できる。
でも、それだけじゃ足りないのだ。
先生という人の全てが私の全てでなくちゃいけない。
私はもう、ぐちゃぐちゃだ。
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