普段の教室

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「頑張れよ。」 ぽんっと、私がそんなことを考えているなんて知らずに先生は他の生徒と同じように私の肩をたたき笑顔でそう言って教室を出て行った。 泣きたくなった。 先生がどんな気持ちでその言葉を言っているのか知りたくもなった。 でも、知る勇気、先生にそれを尋ねる勇気がなくて、もっと泣きたくなった。 きっと先生は色で例えると私と間逆。 何にも考えていない、いや、考えても何にも染まらない意思。 真っ白な白。 先生だからといって、全ての『先生』が白い訳じゃないけどきっと彼は白、真っ白なんだ。
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