彼女との再会

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美華「パラレルワールド」 疾風「パラレルワールド?」 美華「簡単に言えば私達が生きている世界に限りなく近い世界のことよ」 美華は置いてあったコーヒーを一口飲み、立ち上がった 美華「見える?」 窓際まで歩いていった美華はそこから外を指差していた その指の先には3つの太陽がある 美華「この世界と私達が生まれた世界の違いはいくつかあるわ」 美華は人差し指を立てる 美華「1つ目に太陽 この3つの太陽により一年間は12ヶ月ではなく3倍の36ヶ月あるの 1月から9月は春 10月から18月は夏 19月から27月は秋 28月から36月は冬」 次に美華は中指も立てた 美華「2つ目に大陸 この地球には1つの巨大な大陸があるわ それを東西南北、それと中央にわけて 東を日本 西をトルスピア 南をミコ 北をハレフア 中央をエーデル帝国 私達がいるのは東の日本」 疾風「ふ~ん」 美華「ちゃんと聞きなさい」 美華は次に薬指を立てた 美華「最後に一つ 私達の地球とここでは明らかに違うことがあるの それがこの力」 美華はコーヒーを飲み干すと そのコップの上に手をかざした 美華「……ブレス」 美華が手をかざしたあと急にコップは真っ二つに割れてしまった 疾風「……な」 美華「どう?」 疾風「なんだよそれ!?」 美華「簡単に言えば超能力みたいなものよ」 疾風「すげぇ」 美華「この3つが主に違うところよ 他にもいくつかあるけどそれはおいおい話すわ」 美華はそう言い終えて割れたコップの破片を片付け始めた 〔トントン〕 ドアのノックの音がした ガチャリとドアを開けて入ってくる一人の軍人 弾1つの准尉さんだ 准尉「常盤木准将、今から会議の時間です」 美華「わかったわ」 そう言えば美華にはどんな絵があるのだろう 龍太によると将官は自分の武器の絵が描いてあるそうだが 俺はちらりと美華の左胸を見てみた そこには一本の刀の絵があった 美華「じゃあまた後でね 龍太中佐と一緒にいるのよ」 疾風「あ、1つ聞いていいか?」 美華「?」 疾風「なんで最初俺のことを知らないなんて言ったんだ?」 美華「……内緒」 そう言い残し美華はこの部屋を出て行った
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