物語は突然に

4/8
前へ
/78ページ
次へ
どうしよう やっぱここ地球じゃねぇ 少なくとも日本じゃねぇよ この状況どうすれば…… さっきからどんどん人が集まってくる 男性の中にはカマやクワなどを持った人もいる 下手したら死ぬぞ 逃げるか? でもどこに? やっと見つけた人間だぞ? 男「――おい、聞いてんのか!?」 老人「まぁ待て。もしかすると言葉が分からないのかもしれん。」 そうだよ! 言葉がわかんねぇんだよ! ……あれ? 言葉……分かるくね!? 「あ……あの……、その……ここってどこなんですか…?」 男「じぃ様!やっぱこいつスパイだよ」 じぃ様「……うむ。こやつを牢屋へ」 へ? 今牢屋って言った? でもそんなことを考えているうちにドンドン男が集まってくる 逃げようとした瞬間、後ろから頭を思いっ切り殴られた ただでさえフラフラだった俺は、そこで意識を失った 目を覚ますと地下牢のような場所にいた 足は大丈夫だが手は後ろで手首を紐で結ばれている なんでこんなことになっちゃったんだよ ただ俺は散歩してただけじゃねぇか 立ち上がると叫んだ 「おい!誰かいねぇのか!」 返事はない 何度叫んでも一緒だった それから何時間たったろうか キィーとドアが開くような音がして コツコツと誰かが歩いてくる音が聞こえた 俺は急いで立ち上がる 現れたのは俺とさほど変わらないような男の子だった
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加