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「紗茄ちゃん!!見て見てっ」
私は紗茄ちゃんの腕を引き原因の人物を指差した。
「誰あれ!!?まぢカッコいいじゃん!!」
「うん!!!芸能人かな??!」
私たちは目を輝かせてその人を遠くから眺めていた。
私の胸は高鳴っていた。
だってあんなにカッコいい人今まで見たことないんだもん!!
あ~んな人の彼女になる人はきっともんのスゴい美人だねっ♪←?
学校の門を通過した時には通れないほどの人だかりが出来ていた。
もちろん!
みーんな女子!!
「紗茄ちゃん...もっと増えてるね。」
「そりゃあんだけカッコよきゃモテるわ。」
やっぱりそうだよね~…
あぁも!!
羨ましすぎる!!!
あたしなんて今まで彼氏いたことないのにっ!!
あっ…
これホントの話!!
「ちょっ由奈!!!前見てっ!!」
「へぇ?…きゃっ」
下を向いて歩いていた私は誰かにぶつかった。
「「隼人様っ大丈夫ですか!!?」」
それと同時に女の子たちの貴声が鳴り響く。
「ちょっとアンタ!!!隼人様に謝りなさいよっ!!」
たくさんの女の子たちが私に何かを訴える。
隼人様…?
誰だそりゃ??←知ってる方がおかしい
「1年だよね?大丈夫??」
声をする方をゆっくり見上げた。
ドキッって胸が跳ねるのがわかった。
頭に血が上る。
たぶん私の今の顔…
すごく真っ赤だぁ……!!
「おーい。大丈夫??」
そう言って手を差し伸べてくれた。
私はそっとその手に触れた。
大きな手…
鼓動がどんどん早くなっていく。
「あの…すいませんでしたっ!!…」
「僕は大丈夫だから。」
その人はそう言うと私の隣をぽつりと一言呟いて通り過ぎた。
「図書室で待ってるね」
ヤバい…
赤面する。
王子から誘われちゃったよ…!!
今初めて会ったばっかりだよね!!?
どうしよ…胸がヤバいよ。
なんだろ…この気持ち。
まるで
一目惚れでもしてるみたい。
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