第1話

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「紗茄ちゃん!!見て見てっ」 私は紗茄ちゃんの腕を引き原因の人物を指差した。 「誰あれ!!?まぢカッコいいじゃん!!」 「うん!!!芸能人かな??!」 私たちは目を輝かせてその人を遠くから眺めていた。 私の胸は高鳴っていた。 だってあんなにカッコいい人今まで見たことないんだもん!! あ~んな人の彼女になる人はきっともんのスゴい美人だねっ♪←? 学校の門を通過した時には通れないほどの人だかりが出来ていた。 もちろん! みーんな女子!! 「紗茄ちゃん...もっと増えてるね。」 「そりゃあんだけカッコよきゃモテるわ。」 やっぱりそうだよね~… あぁも!! 羨ましすぎる!!! あたしなんて今まで彼氏いたことないのにっ!! あっ… これホントの話!! 「ちょっ由奈!!!前見てっ!!」 「へぇ?…きゃっ」 下を向いて歩いていた私は誰かにぶつかった。 「「隼人様っ大丈夫ですか!!?」」 それと同時に女の子たちの貴声が鳴り響く。 「ちょっとアンタ!!!隼人様に謝りなさいよっ!!」 たくさんの女の子たちが私に何かを訴える。 隼人様…? 誰だそりゃ??←知ってる方がおかしい 「1年だよね?大丈夫??」 声をする方をゆっくり見上げた。 ドキッって胸が跳ねるのがわかった。 頭に血が上る。 たぶん私の今の顔… すごく真っ赤だぁ……!! 「おーい。大丈夫??」 そう言って手を差し伸べてくれた。 私はそっとその手に触れた。 大きな手… 鼓動がどんどん早くなっていく。 「あの…すいませんでしたっ!!…」 「僕は大丈夫だから。」 その人はそう言うと私の隣をぽつりと一言呟いて通り過ぎた。 「図書室で待ってるね」 ヤバい… 赤面する。 王子から誘われちゃったよ…!! 今初めて会ったばっかりだよね!!? どうしよ…胸がヤバいよ。 なんだろ…この気持ち。 まるで 一目惚れでもしてるみたい。 .
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