黙示録

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ヤツら――それは異形なる者。 それは人狼であったり、夢魔であったり、魔女であったり――吸血鬼であったり。 中世から永らえてきたその血筋は脈々と流れ続け、世界の隅から隅までどこを探していても異臭は絶えなかった。 「キ……サマァ……!?」 「人狼……成り損ないが。私の手を煩わせるんじゃない」 「許さん……キサマだけは絶対にィイイィイィィィイ――」 夜空に轟く銃声。 断末魔などあげる間もなく異形は事切れた。 「……私はいつだってお前たちを赦した事などないよ」
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