福音

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「ヨハネ。貴様にパートナーを連れてきたぞ」 とある日の昼下がり。 いつものように街のはずれにあるベンチで寝転がるヨハネに、不意の来訪者が現れた。 「こちらはクリス。シスターなのだが、祓魔の才能がある。今日から貴様のパートナーだ」 司祭の後ろには、慎ましく佇む一人の少女がいた。 「パートナー。パートナー、ね。そんなものが私に必要だと思ってか」 睨みつけるヨハネに、司祭はおどけて肩をすくめてみせた。 「人員は多いに越したことはないだろう? なぁに、貴様たち二人には期待しているということだ」 司祭はそう告げると、街の雑踏の中へと消えていった。
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