空サイド

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「聞きたい?」 「別に。いてっ!」 修がバンと俺の頭を叩いた。 たくさん載ったトレーをテーブルの上に置き、腰を下ろした。 「聞いてやれよ。なぁ、那稚の彼女ってどんな子?」 「修っていいやつだなぁ。 空とは大違い!!」 俺に向ってベッと舌を出した。 「悪かったな」 コーラをゴクゴク飲んで椅子に背中を預けた。 「修~聞いてくれよ! 彼女、めっちゃかわいいの!」 こんな嬉しそうに女の話をする奴を俺は始めて見た気がする。 女の話をして何が楽しいんだろう?
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