空サイド

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「彼女のこと本当に好きなの?」 俺はコーラを置き、肩肘を立て顔をのせた。 「当たり前だろ?」 当たり前…か。 よくそうやって言えるよな。 ホントの好きって何だか分からない。 本気で人を好きになって見たいとは思う。 那稚は彼女の話をする時、幸せそうに笑う。 俺は彼女のことをそうやって話したいとは思わない。 本気で好きじゃないから。 ただ、告られたから付き合う。 それだけ。
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