第1楽章~始まりの出会い~

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「自慢じゃないけど、在学中に取るのだって大変なのに、それを入学から一年も経たずになんて信じられないわね」 「所長は何か知ってますか?そいつのこと」 レンバルトの質問にユフィンリーは首を横に振った。 「公社が情報を部外秘にしてるの。何でも、他の学生の成長に問題が出るから、らしいわ」 「まあ、確かにそんだけ実力差があったらやる気もなくなりますからね」 苦笑いしてレンバルトは肩を竦める。 「ふん、そんなの他の奴らが腑抜けなだけだろ」 来客用のソファーに寝そべった少女からキツイ言葉が投げられる。
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