第1楽章~始まりの出会い~

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コーティカルテ・アパ・ラグランジェス 燃えるような紅い髪をした彼女は僕の契約精霊でもある。 見た目は普通の女の子だが、その力は下手をすれば、街一つを消し飛ばしてしまうほどだ。 「ダメだよコーティ。そんな事言っちゃ」 「事実だろ?」 そこを突かれると中々痛い。 神曲楽士は確かにある程度才能で決まってしまう。 なので、毎年多くの中退する生徒を出すのが神曲学院の常だ。 「まあ、確かにコーティカルテの言う通りでもあるわね。圧倒的な差があっても、ひっくり返してやるくらい思わないと」 ため息をつくユフィンリー。 「ま、部外秘の理由は他にもあるだろうけどね」 「他にも、ですか?」 ペルセルテが首を傾げる。 「そんな天才が同じクラスにいたら皆妬むでしょ。上級生もね。そうなったらその子、学院で孤立しちゃうじゃない?」 「ああ、なるほど」
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