103人が本棚に入れています
本棚に追加
/160ページ
コーティカルテ・アパ・ラグランジェス
燃えるような紅い髪をした彼女は僕の契約精霊でもある。
見た目は普通の女の子だが、その力は下手をすれば、街一つを消し飛ばしてしまうほどだ。
「ダメだよコーティ。そんな事言っちゃ」
「事実だろ?」
そこを突かれると中々痛い。
神曲楽士は確かにある程度才能で決まってしまう。
なので、毎年多くの中退する生徒を出すのが神曲学院の常だ。
「まあ、確かにコーティカルテの言う通りでもあるわね。圧倒的な差があっても、ひっくり返してやるくらい思わないと」
ため息をつくユフィンリー。
「ま、部外秘の理由は他にもあるだろうけどね」
「他にも、ですか?」
ペルセルテが首を傾げる。
「そんな天才が同じクラスにいたら皆妬むでしょ。上級生もね。そうなったらその子、学院で孤立しちゃうじゃない?」
「ああ、なるほど」
最初のコメントを投稿しよう!