好きな人が、好きな物
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諭の顔が、みるみる赤らんでいく。 ヘッドフォンがずり落ちて、斜めになっていた。 見たことのない諭の様子に、芽衣子は思わず吹き出した。 「あ、芽衣子さんか… おはよう。」 眠い目を擦りながら、諭は舌足らずな口調で声を発した。 芽衣子は我に帰り、それに応える。 「おはよう。 早いんだね。」
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