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小学二年生の
時だったと思います
ハリセン作りに
はまってました
広告で作るので
クニャーンと曲がっていて
叩いてもハリセンが
全てのショックを
吸収してしまいます
それでも作り続ければ
いつかビシッとしていて
スッパーン!と
いい音が出るハリセンが
出来ると心のどこかで
思っていました
さあ今日も広告を折る
同じ太さで折りたたむ
「そういえば
ハリセンをたくさん
作ってきたけど
捨てた覚えはないのに
無くなってるなぁ…」
なんて思う
「よし!仕上げだっ!」
扇形の根本、持ち手との
境目のあたりを
ホチキスでバチッと
止め…
「あれ…?
止まってないぞ?」
パカリと芯の入った
部分を開けて見る
「なぁんだ
芯が曲がってるだけ
じゃないか」
芯を一本捨てて
元の状態に戻そうとする
バチンッ
…バチン?
嫌な予感がして
右手の人差し指を…
「うわぁぁぁぁぁん!!」
片方は皮膚に乗っかる
程度でしたが
もう片方は深ーく
刺さっておりました
痛くはなかったのに
そんな状態に
なったことで
驚いたのと怖かったので
泣いてしまいました
慌てて駆け付けたお母さん
私の手を見て
「バカッ!」と言いました
「バカじゃないぃぃ」
と言いたかったのですが
それどころじゃ
ありませんでした
お母さんにより
ホチキスは抜かれました
………皮が
引っ張られるようで
痛かった………
そのあとは
小学校を卒業するまで
ぐらいは跡が残りました
怪我をして何年か後に
気付いたことですが
爪の裏にまで
到達するほど
深く刺さっていたようです
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