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ポンポンポンポン・・・と漫画の回想シーンのように顔が浮かんでくる
「ああ!あのちっこくてかわいい」
「かわいいのか?」
「かわいい部類に入るでしょ、あの顔は」
「まあ、剣道部のやつらもまんざらではなさそうだけどな」
「余裕かましちゃって、直也もちょーっとは意識してるくせに」
並んで歩く背の高い直也の腕をひじでツンツン押した
直也は横目でチラっとこっちを見下ろすとフフンと鼻で笑う
「何、その不敵な笑いは」
「別に」
問いただそうとすると、横の道から飛び出てきた女子友に声をかけられて話が中断した
「みずき!おはよ」
スラっと背が高くて、涼しい目元の彼女は制服を着ていても大人びていて、うちの母親は会うたびに「ゆかちゃん、18才になったらうちの店で働いてよね」なんて言っている
ゆかは「時給次第かな~」って軽く流しているけど、そういう流し方まで母親いわく“水”に向いてるらしい
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