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ゆかがぺらぺらと昨日の他校の男とのデート報告を話しはじめて、気がつくと直也は遥か前を歩いていた
「言っちゃったね、直也くん」
「うん」
「邪魔してごめん」
「いや、いつでも会えるから」
苦笑してると、ゆかが思い出したように口を開く
「そういえばさ、昨日見た、直也くんと剣道部の女子マネ」
「へえ、どこで?」
「ハンズ、何か仲良さげに買い物してたよ」
さっきトラブルメーカーって嘆いてたわりには、うまくやってるんじゃない
答えないアタシにゆかが更に続ける
「まあ、でも!みずきと直也くんの深ァーい絆にはなかなか割って入られることもないか」
毎朝登校は一緒だし、家の都合上とはいえどアタシは毎日直也のお弁当を作ってるし、誤解されるっていう状況はよくわかるんだけど
「付き合ってないから」
つまらなさそうに即答するアタシにゆかがおもしろそうに顔をのぞきこんでくる
アタシはそんな視線を横目で受け止めるとそのまま流した
ゆかが「でも」と不安そうな表情に変化させて校門の方を指差した
「好きならそうゆう態度をちょっとでも見せなきゃ、あーゆう女子マネにひょいっと持ってかれるよ、直也くんだって男の子だし?」
校門のところでうわさの女子マネが直也のうでをとって何か話しかけている
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