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『その話はこの前結論出たはずや・・・』 リョウは相手を宥めるように優しく言葉を繋いだ。 『ですけどそんな条件が通るはずありません!』 正樹は自分の意見が間違いない事を確信し、自信ありげに言葉を荒げていた。 『正樹?  通るはずないってのは誰が決めたんや?』 『誰がって? 普通で考えたら分かります! 常識の範囲内であり得ない事です!!』 『そうか・・・  それがお前の中では常識なんやな? 分かった』 『ありがとうございます! 一から予算組みなおして再編の準備にかかります!』 リョウに納得され、正樹は気持ちの高ぶりを抑える事が出来ずそれを全面に打ち出し口調を強めた。 『いや・・・ それでも今の条件で進めるんや。 それ以上相手に有利な条件を突き出してしもたら、下請けはどないなる?』 『えっ・・・? 多少無理しても、ウチには付いてきますよ! 私たちもそれだけの事を下請けにしてきましたから!』 打ち落とされたような感覚に陥っていた。 リョウの気持ちを理解出来ず、イライラが募っていた。
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