~第2章~王女たちの苦悩

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地下に幽閉された王女 食事以外は軟禁状態で、他人と接触は禁じられていた。 王女は 心を閉ざし、誰にも口を聞かなくなり暴れまくるという毎日だった。 そんなある日、王女は夢をみた。 白いフワフワした不思議な空間 そこに自分によく似た女の子が、ぬいぐるみで遊んでいた。 惑星イオには 子供はめったにうまれない。 王女は 自分以外の子供を生まれて初めてみた。 じっと見ていたら、ふぃにその女の子がこちらを向いた。 『ねぇ、いっしょに遊ぼうよ』 (え、オレにいってんのか?) 『そぅ、あなた。私はミコト、あなたは?』 (!オレ、しゃべってないぞ?なんでわかるんだ?) 『クスクス…あなた…わからないんだ?私は貴方の、…』その女の子の体がグニャリと揺れた。 (あ!おぃ!ちょっと待って!) 消えかける女の子に近寄る。 『もう 時間が来たみたい。あなたに会いたかったの。元気でよかった。これ、あげる』 消えかける女の子は、王女にぬいぐるみを渡した。 『きっと、また会えるから…』 そういってフッと女の子は消えた。 (待て!)ガバッと王女は飛び起きた。 夢だったはずなのに、手にはぬいぐるみがあった。 (ミコト…オレと同じ顔?オレには姉妹がいるのか?) 同じ顔なのに、ずいぶん雰囲気が違ったが、王女はまたミコトに会いたいと思っていた。
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