優雅な日常

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多くのベテランから若手、はては一般まで親しみやすい図書館 「ニャー」 「おや、どうしたのかな?」 「ニャー」 猫は私の膝にうずくまる そして、気持ち良さそうに、ゴロゴロと喉を鳴らしている 「暇ですね~…爺臭いですよね」 私は妻の写真を眺めた 大量発生したモンスターに襲われて、妻を亡くした私は、失意のあまりモンスターを滅ぼしていた 後に残るのは、虚しさ ――君を失って、私はどれだけの時間を孤独に暮らしていたか 今はクリスタルギルドの皆さんがいるからね 君は安らかに眠っていてね 大好きな我が妻よ―― 猫だけが、知っている事 クリスタルギルドが、モンスターを退治してくれるお陰で、一般人は安心して暮らせる 私も図書館で安心して、皆さんを暖かく受け入れられる ――ありがとう――
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