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24日
曇り空に湿気た風がうっとうしい日たった。いつも通り携帯のアラームで起きた理緒は祖母に他人行儀に挨拶を告げて学校に行った。
無駄に流れて行く時間に憂鬱を覚えながら授業を受け終わり学校から出る。教室で誰かが笑っていた。
今日は遊佐と会う日。
理緒は校門から出て長い道路を曲がった所で声をかけられた。
「おい」
理緒が何気なく振り向くと無理矢理路地に連れていかれ人気のない倉庫のような所に入れられた。
「痛い!!」
理緒を無理矢理倉庫に連れ込んだのは辰也だった。
「よう、俺が誰か分かるか?」
戸惑う理緒を押し倒し追い討ちをかけるように不気味な笑顔で辰也は言った。
「やっと見つけた。探したんだぜ?」
「お前…」
理緒は必死に暴れるが、大人の腕力に女子高生が抵抗出来る訳も無く押し倒された状態が続く。
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