囚われの王子

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  辰也を刺した理緒は遊佐に会う必要は無いと考え適当な店で血を隠しながら服を買い家に帰る。     「理緒!」     今日は良く声をかけられる。 声の主は直也だった。     「何」     「いや…見掛けたから」     「だるい」     「今日は暇なの?飯行かない?」     また理緒は無理矢理連れていかれる。理緒はファミレスでサラダだけ頼み直也はハンバーグセットを頼んだ。     「今日は珍しく私服だね?いつも制服なのに」     「辰也刺して来たから制服血ついた」     鞄の中から血のついた制服を見せ沈黙が続き     「あ、食事中ごめん」     「いや…理緒それ、やばいって」     「何が?」     「いや、刺したんだろ?」     「別に。そう言うのだるい」     理緒は全く直也の話を聞こうとしないまま飯を食べ終わりファミレスから出る。理緒はカッターシャツを買いに行くと言い直也と別れる。    
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