口も聞けぬ少女

3/10
前へ
/51ページ
次へ
  ホテルから出ると夜の町を長々歩き、家の近所のコンビニへ向かう。弁当と飲み物を適当にレジに持って行く。   「860円になります」   このコンビニは中学の頃の先輩の直也が居る。特に会話も無くコンビニを出て家に帰る。   「おやおや。今日も遅かったねぇ」   「うん。ちょっと友達と遊んでただけ」   「そうかい。そうかい。」   優しく迎えてくれた祖母と会話をする事もなく急ぐように部屋に籠る。家では祖母と2人暮らし。親はいつの間にか死んで居た。理緒にとっては別にどうでも良い事だった。       部屋に鍵をかけるとタバコに火を付け弁当を広げてパソコンに触ってネットを繋ぐ。   サイト名 -スターベリーピンク-    
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

480人が本棚に入れています
本棚に追加