日の出前

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俺は唖然とした 俺とあいつの部屋は俺とあいつしか居ない二人部屋だったのだ 「最悪だ…」 「何が最悪なんだ?」 扉が開き、中からあいつが顔だけ出して聞いてきた 「これじゃあ、まるで恋人同士ですみたいじゃん…」 「大丈夫、俺、彼女いるから(笑)」 自慢か、 俺に彼女が居ないからって… 畜生 俺は無言で部屋に入っていった 部屋に入るとなんだか寂しい部屋に見えた 俺とあいつの私物の入った段ボールはちゃんと分けられていた 「ちゃんと分けといたよ」 にこにこしながらいつの間にか俺に後ろから軽く抱き着いていた 「ありがとう…」 抱き着いているあいつを軽くあしらう あいつが抱き着いていたところが妙に暖かかった  
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