*06..カラフルスカイ*

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「なかなかこうして逢えなくて、僕は寂しかったんだけどなぁ。」 悪戯に笑ってそう言うと、複雑そうに眉をしかめる桜さん。 そして合わせていた視線を外して、小さく呟いた。 「・・・わ・・・私のほうが寂しかったもん・・・。」 駄目だ。 どうしようもない。 「・・・きっと同じだよ。」 愛おしくて たまらない。 神様 神様。 聴こえるならばどうか答えて。 走れば追い付きますか? 手を伸ばせば掴めますか? そんな奇跡は 在りますか・・・? この苦しみは、乗り越えたその瞬間にひとしおの幸せに姿を変える。 だから信じたい。 「―――――・・・一緒に頑張ろうね。お腹の子供に、逢えるように。」 「うん。」 僕はここに居るよ。 ずっと君を愛してる。 独占欲の強い、心配性のお姫様。 全部、全部・・・受け止めさせて。 弱さも黒さも、どんな君でもいいよ。 そんな君と、 僕は待っていたいんだ。 僕らの天使に逢えるその日を。 「――――――っ離して!!もう嫌なの!!!」 .
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