*06..カラフルスカイ*

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「・・・。」 「・・・。」 ・・・に・・・ 26にもなった男が"可愛い"なんて・・・ どんだけ格好悪いんだ、僕。 恥ずかしさのあまり顔が熱い・・・。 「・・・奏君・・・。」 「へ!?いやっ・・・別にそんなつもり(?)じゃ・・!」 どこらへんを弁解したいのかわからないけど、 いきなり投げられた、異様に低い桜さんの声が僕を余計ビビらせている。 無言のまま僕に近付く桜さんの顔は見るからに不機嫌。 やっぱり休みだからって来ちゃいけなかったのか!? いやいやまず来ちゃ駄目なんて言われてないから大丈夫だよね!? もしかして格好悪いとこ看護婦さんに見られて恥かかせた!? うわっ!近い!近い!! 怖い―――!!!! 「ごっ!ごめんなさい!!」 「謝るくらいなら赤くしてないでよ!顔!!」 ・・・は? 「若い看護婦さんに"可愛い"なんて言われたからって赤くなっちゃって・・もうっ、奏君の馬鹿!!」 バ・・・え?? あれ? 「・・・か・・・"可愛い"って・・・馬鹿にしたつもりで言ってたんじゃないの?」 「あの看護婦さん奏君のこと妙に褒めるんだから!優しいし若いしいい看護婦さんだから有り得ないかもしれないけど!あーゆうしっかりしたタイプは奏君みたいな小動物系が大好きに違いないの!わかる!?」 「え・・ぇえ~?」 「いつも来るなら夜の面会ギリギリでしょー!?なんで昼間っから来るのよ!あの人夜に居ない時多いからこんな時間に来たら出くわしちゃう!てか今出くわした!!」 「いや・・あの・・・連絡入れたら来なくていいとか言われそうだったから・・・内緒で来て・・・」 「当たり前でしょっ!?逢わせたくないもん!あの人に限らずよ!看護婦さんの間で奏君評判いいんだからー!!!」 ・・・えっと・・・ これは何がどういう話で・・・ ・・・??? 「・・・優しそうとか、大事にしてくれそうとか・・・実際は家事なんにも出来ないのに。色目使われたら大変じゃない・・・。」 「・・・。」 ・・・あ。 もしかして・・・ 「・・・心配してるの?」
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