*06..カラフルスカイ*

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「・・・・・・。」 うわ・・・ 桜さん・・・顔・・・ 真っ赤・・・。 「・・・桜さん・・・。」 「だ、だって奏君押しに弱いんだもん!万が一迫られたらどうするのよっ!!既婚者のそーゆうのはふっ不倫で浮気で犯罪が慰謝料に訴えられて・・・!!!」 ・・・後半わっけわかんないよ。 桜さんテンパりすぎ。 ・・・どうしよう。 めちゃくちゃ可愛い。 「・・・僕、そんなに信用されてなかったんだ。」 「へ!?いやっ・・違うけど!」 「桜さんでいっぱいのこの気持ちが、色目なんかで揺らいじゃうって思われてるなんて・・・なんかショック。」 「ちょ!?そんなふうには言ってないじゃん!!」 桜さんの言葉に反応しないまま背を向けて、わざとらしく深い溜め息をつく。 桜さんは言い過ぎたとでも思っているのか、慌てて僕の背中に抱き着いてきた。 「いっ・・嫌なだけだってば!」 珍しく、 桜さんの声に余裕がない。 「・・・何が?」 そして珍しく意地悪な聞き返しをする僕。 「他の・・・女の人が・・奏君のこと見るの・・・。」 声、ちっちゃい。 「桜さん、そんなこと心配してる時期じゃないでしょ。」 「わ、私には同じくらい大事なことなの!奏君は私の旦那様だもん!」 ・・・だっ・・・ "旦那様"!!!   ・ 旦那様!!!!! ビバ 旦那様!!!!!! 可愛すぎるよ桜さん!!!!!! 「・・・だから仕事してろーなんて言ってたの?」 「な、何笑ってるのよ!ムカツクなぁっ!」 「だっておかしくて・・・。」 「どっ!どうせ馬鹿っぽいわよー!!」 「僕そーゆうバカは可愛いと思うよ。」 「ちょっと!馬鹿否定してよ!!」 ・・・なんだ。 強いわけじゃなくって、 乙女心の表れか。 防衛手段? 必要ないのに、そんなこと。 「心配しなくても、僕は桜さんとお腹の子にあげる愛で手一杯です。」 そう言って桜さんと向き合いながら両手で桜さんの頭を包むと、桜さんは真っ赤になりながら睨んできた。 でもそれがまた可愛い。
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