*01..空と雲の出逢い方*

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「えー!?俺友達なりたいー!!」 駄々っ子みてーな声出すな。 何故ここまでこだわるんだこいつ。 初対面でこんなにがっつく奴初めて。 つか相手男ですけど? 「・・・じゃあさ、なんで友達になりたいのか言ってみ。」 「なんでー?」 「面白いこと言えたらなる。大阪生まれなら簡単だろ?」 嫌味ったらしくハードルを上げる。 普通は別にここまでして俺と友好関係築く必要無いと思うけど。 「えー!?おもろいことって言うてもーたらアカンやん!!」 「じゃ関わんないで。高校自体ハナから興味ねーし。」 さして下見をすることもなかったが、なんだかもう面倒になってきたから帰ることにしよう。 見に来たところで何ひとつ理解出来ないしする気もない。 金持ち学校なんて嫌いな要素しか無いようなとこに長居は無用だ。 「一目惚れっ!!!」 ・・・・・・・・・・・・。 思わず立ち止まって南田那智のほうへ振り返った。 「・・・あんだって?」 「せやから、ヒトメボレっ!!♪響とおったら絶対楽しいて、直感!!♪」 ・・・な・・・ 「俺おもろいことめっちゃ好きやねん♪響は新感覚!♪」 何を言ってんだこの男。 「・・・お前・・・」 「うん?♪」 「頭イッちゃってんの?」 「なんでやねん。」 いやいやいやいや・・・ こんなとこでポピュラーなツッコミされても・・・ 「言うとくけどラブちゃうで?期待せんといてな?」 「するかっ!殺すぞ!」 「あっ!響そのワードはアウトやって!!」 「うっせ!那智のがアウトだろ!」 「なんでよ!ストレートに言うただけやんかー!」 「お前絶対女慣れしてんだろ!?扱いに区別くらいつけろや!!」 「なんでわかったんや!エスパーか!?」 「ぶっ飛ばすぞ!誰でもわかるわ!!」 「せやかて女の子にここまでサービストークしたことないで!?」 「んーな情報要らねーよ馬鹿那智!!」 「馬鹿言うた奴が馬鹿なんやでー!?」 「じゃあその馬鹿に馬鹿呼ばわりされてる那智は馬鹿以下じゃねーか!!」 「ハッ!そーか!!」 「そこ納得すんのかよ!!なんなんだお前めんどくせーな!!」 ・・・あれ? なんで言い合いしてんだ?
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