1898人が本棚に入れています
本棚に追加
どこから熱くなったのかわからないが、とりあえずちゃっかり"那智"って呼んでいた自分に気付いた。
内心では"やっちまったな!"なんて古いギャグが連発されているではないか。
くそ。
「・・・響。」
「なんだよ喋んな。」
「なんだよて言うてんのに喋んなてひどない?それよかアレや、俺の直感て当たるんやで。」
「へぇ、確率は?」
「宝くじは3回に1回高額当てたんねん。」
「それ直感っつーより強運だろ。てか当て過ぎじゃね?」
「もはや神の申し子て崇めてもえぇくらいや。」
「神の申し子なら逆に中途半端だな。」
「夢はでっかく世界チャンピオンや。」
「それなんのアニメか知識なきゃツッコめねぇよ。つかチャンピオン決めんの誰だ。」
「俺や。」
「くたばれ。」
あーくそ・・・
ついつい言い返してしまう自分が憎いっ。
「ははっ!悔しそうやな、響♪」
「・・・。」
「悔しいやろー?♪」
「・・・ほっとけ。」
ニーッと歯を見せて笑う那智の顔はほんとに気が緩むくらいアホ面で、
自由気ままに生きてそうな空気が・・・
まぁいいか。なんて思わせた。
.
最初のコメントを投稿しよう!