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初めは些細なことから
おかしい…。
(紅美(くみ)……、最近来ないなぁ)
俺は駅の改札の前で人間の少女の名前を呟く。当然、人間にはニャーとしか聞こえていない。
時間は昼の3時を回ったところだ。いつもなら紅美はこの時間にやって来ていろんな話をしてくれるのだが、もう一ヶ月以上姿を見ていない。
どこか旅行にでも行っているのだろうか。
それとも、病気で苦しんでいて来られないのだろうか。
いったいどうしたのだろうか?
俺は嫌われてしまったんだろうか?
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